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もし友人や家族がDV被害を受けていたら、何をしてあげるべきか?DV相談専門臨床心理士が解説!

もし友人や家族がDV被害を受けていたら、何をしてあげるべきか?DV相談専門臨床心理士が解説!

もし、友人や家族がDVを受けていたら、あなたはどう対応しますか?

みなさま、こんにちは。こんばんは。

DV相談を専門に行なっている臨床心理士の佐々木浩介と申します。
普段から、DVに関する情報(特にDV加害者に関する情報)をブログやYouTubeで発信しております。

今回も、DVに関する情報をお伝えしていこうと思います。

今回は・・・

「 DV被害者への対応 」の記事です。


いきなりですが・・・もしも、あなたが・・・・

大切な友人や家族から

「 私・・・彼(夫)からDVを受けているの・・・ 」

と相談があったら、どのように返答するでしょうか・・・?

ほとんどの方が・・・

「 どう声をかけていいかわからない・・・ 」
「 どうしたらいいんだろう・・・ 」

と、対応に困ってしまうのではないでしょうか?

他にも・・・

「すぐに別れなさい」と別れを強要したり、中には、被害者の方を責めてしまう方もいらっしゃいます。

この対応・・・

実は、最悪の対応です。。。

あなたが、もっと被害者の人を苦しめてしまう・・・

そういったことにつながっていきます。。。

助けてあげるつもりが、逆に相手を苦しめてしまう・・・

そうならないために・・・

最後まで、記事をご覧ください。

それでは、ブログスタートです!

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まずは話を聞いていこう

「 DVを受けている 」

と友人や家族から聞いてしまうと・・・

驚き、焦り、どうしたらいいかわからなくなってしまうのが普通の反応です。

その状態のまま、対応していくと・・・

相手よりも、自分の方が動揺し、相手も戸惑い、

「 話をしたことで、(あなたを)困らせてしまっている。話さない方がいいかもしれない 」

と、口をつぐんでしまうかもしれません。

せっかく相手は出してくれたSOSを
無駄なものにしてしまうかもしれません。。。

ここでいったん自分の気持ちを落ち着かせて、相手の話に耳を傾けましょう。

あなたに話をしてくれたことには、その人なりの理由があるはずです。

「 助けて欲しいのか 」
「 話を聞いて欲しいのか 」
「 解決策を一緒に考えて欲しいのか 」

まずは、話を最後までしっかりと聞いてみましょう。

この対応は・・・

今後の相手の行動を左右するとても大きな鍵になります。

今後、話をしてくれるか、話をしなくなるのか、とても大事なポイントです。

否定せずに被害者の話を信じよう

話をしてくれたら、次にすることは・・・

「 相手を信じてあげること 」

話を聞いていくうちに色々な思いが出てきて・・・

どうしてもイライラして、本人の話をさえぎり、否定してしまいがちです。

「 もう別れた方がいいよ! 」
「 私のことを信じて、別れよう! 」

多くの被害者の方は、別れた方がいいのか。でも別れたくない気持ちもある。
相反する想いで揺れています。

そういった想いになるのも無理もないので、そういった気持ちにも寄り添っていきましょう。

イライラしないように、自分の気持ちにも気をつけながら、相手の解決する力を信じながら、
話を聞いていきましょう。

DV被害者本人は、しっかりと自分で解決する力を持っています。
その力を信じ、本人の気持ちに寄り添って、話を聞いてあげましょう。

きっと本人は、あなたが話を聞いてくれるだけで、心強いはずです。




相手の話が終わるまで、聞いていったら、「 ◯◯◯ 」と質問をしてみよう。

相手の話を遮らず、ある程度、話を聞いていくと・・・

相手が落ち着いてきます。

もしかしたら・・・

話をしている最中は、涙を流しながら、話をするかもしれませんし、
怒りの感情を抑えられず、怒りながら話をするかもしれません。
一方では、淡々と話をするかもしれません。

どのように、話をしていくかは人それぞれですが、

ある程度、話を終えると、相手は落ち着いてきます。

この時に、以下の言葉をかけてみましょう。

「 話をしてくれて、ありがとう。私にお手伝いできることがあるかな? 」
「 あるなら、ぜひお手伝いさせて欲しいな 」

まずは・・・

なぜ、あなたに打ち明けてくれたのか、相手の想いをまず、尋ねましょう。

ついつい心配になってしまうので、すぐに解決してあげようと思ってしまいます。

そうしようとすると・・・

相手の思いを置き去りにしてしまい、
本人の思いとはかけ離れた、
勝手な行動をとってしまう可能性が出てきます。

そうなってしまうと・・・

ある意味、あなたの行動もまた、支配的になり、
相手とあなたの関係がDV関係になってしまう恐れもあります。

「 自分にお手伝いできることがないか 」

このようにして、相手に尋ねてみましょう。


被害者の話を善悪で判断しない

被害者の話を聞いていると・・・

ついつい、

「 それはダメだよ! 」
「 ◯◯◯しなきゃ!◯◯◯しなさい! 」

と、善悪で判断し、アドバイスしがちです。。。

これもまた、被害者にしてはダメな対応です。

被害者自身は、ダメなことはわかっているけど、そうできない気持ちで
苦しんでいることが多いです。

そんな中、こちら側が、善悪で判断し、正論でぶつけてしまうと、
被害者本人が、その行動をできない自分を責めてしまい、余計傷つけてしまいます。。。

本末転倒です。。。

「 善悪で判断しない 」

このこともまた、大切なことです。


医者(精神科もしくは心療内科)やカウンセラーなどの専門家の相談に連れていこう

あなたにDVの話をしたということは・・・

何かしらのSOSのサインを出していると考えられます。

焦らないように・・・

話をしましたが・・・

もし、本人が「 どうにかしたい 」とあなたに訴えてきたら、

医者(精神科や心療内科)やカウンセラーなどの専門家の相談につながるお手伝いをしてあげましょう。

本人が・・・

「 相談できるか分からない・・・不安・・・ 」

と訴えてきたら、一緒に診察や相談についていってあげましょう。

相談場所としては・・・

「 精神科、もしくは心療内科の病院 」
「 病院内のカウンセラーによるカウンセリングルーム 」
「 お住まいの都道府県や市町村が運営している男女共同参画センター相談室 」
「 お住まいの市町村の保健センターなどでの保健師さんの相談 」
「 DVを専門としている民間のカウンセリングルーム 」

など。

このような場所に相談に行かれるといいでしょう。

相談に行くと・・・

医者やカウンセラー、相談員などの専門家から、今後の動きについてのアドバイスをくださるとおもいます。

ぜひ、ご活用ください。






今回のまとめ

いかがでしたか?

今回のブログでは・・・

「 もし友人や家族がDV被害を受けていたら、何をしてあげるべきか? 」

について、話を進めていきました。

ここまで読んでくださった方の中には・・・
実際に、対応に困っているという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

もし、これらのことを意識しながら行動しても、
うまくいかない時や、どうしたらいいか困った時は・・・

ぜひわたくし、「 DV専門カウンセラー 佐々木浩介 」にご相談くださいませ。

相談方法については、このページの CONTACT をクリック。
応募フォームからカウンセリングをお申し込みください。

カウンセリングはオンラインでも行なっています。
また、電話でのカウンセリングも受け付けております。

全国どこからでもOKです。ぜひ、お声かけください。

また・・・

私の運営しているYouTubeチャンネルでも、DVについての情報を発信しています。
こちらのチャンネルもぜひ覗いてみてください。

これからもDVに関する記事を定期的にアップしていきます。
またこちらのページにお立ち寄りくださいませ。

それでは、また他のブログでお会いしましょう。



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