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殴ってないからDVではない⁉︎DVの種類について、DV加害者専門臨床心理士が解説!

殴ってないからDVではない⁉︎DVの種類について、DV加害者専門臨床心理士が解説!

「(妻を)殴ったらダメだと思い、物を投げました」はDVに当たらないのか・・・DVの種類について、DV加害者専門カウンセラーが解説!

みなさん、こんにちは。
普段、DV加害者のカウンセリングやDV加害者プログラムを実施している臨床心理士の佐々木と申します。

今回の記事では・・・

「 この行為もDVなの・・・?意外と知らないDVの種類 」

について、話をしていきます。

DVってよく聞いたことはあるけど・・・実際DVって・・・何なの?
これはよく質問される項目の1つです。

まず、DVの定義の話をしていくと・・・

「 DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、配偶者や恋人など親密な関係にある、またはあった者から振われるパートナー間の暴力のこと 」

を言います。

「妻は物分かりが悪いので、厳しく指導しているだけです」
「妻が言うことを聞かないので、わからせようとして大声をあげます」
「私は手をあげていない(殴っていない)のでDVをしていません」

こういった話は、よく加害者の方から聞くのですが・・・

これらも立派なDVです。

勘違いされている方が意外と多いのですが・・・

パートナーを叩いたり、殴ったりするだけがDVではありません。

この記事を読んでいるあなたは間違った認識をしていませんか?
そういった方は・・・知らず知らずのうちにDVをしてしまっているかもしれません。

そこで今回は・・・

「 DVとは何なのか 」

DVの種類は大きく5つに分類されるのですが、そのDVの種類について詳しく解説していきます。

ぜひ、最後まで記事をご覧くださいませ。



YouTube「臨床心理士ささみんちゃんねる」 毎週火曜日更新中です! 👈 DVに関する動画はこちらから!

1.身体的DV

まずは、身体的DVについてです。

これは、大変オーソドックスなDV行為であり、パートナーに直接的なダメージを与えますので、
身体的DVをしている人の多くは、自分がDVをしているという認識を持っています。

例としては・・・・

「 叩く・殴る・蹴る・刃物などで脅す・物を投げつける・首を絞める・突き飛ばす・髪を引っ張る・腕をねじる・ひきづり回す 」

などを指します。

「パートナーが自分を怒らせるから、殴ってしまう・・・」

という話をよく聞きますが・・・

身体的DVであることに、違いはありません。


2.精神的DV

次に、精神的DVです。

例としては・・・

「 暴言を吐く・ののしる・大声で怒鳴る・相手の嫌がるような言葉をいう・無視する・口をきかない・威嚇する 」

など、精神的な暴力のことを指します。モラル・ハラスメント(モラハラ)もこの精神的DVに当たります。

この精神的暴力に関しては、比較的、暴力をしている本人が、自分は暴力をしているという認識をしていない場合が多いです。加害者も、自分の知らないうちにこの精神的DVをしてしまっている人は多いです。

実は・・・

この精神的DVは、直接的な暴力、いわゆる身体的DVよりも、パートナーへの心のダメージは大きいです。
心へのダメージは長い時間をかけて、少しずつ蝕んでいきます。回復にも時間がかなりかかります。

この話は、とても大切な話ですので、また次の機会に詳しく解説していこうと思います。




3.社会的DV

次に、社会的DVについてです。

例としては・・・

「 過剰な回数の電話やメッセージ・外出や友達付き合いの制限・過剰な嫉妬など、パートナーの社会的な行動を邪魔する 」

こういった暴力のことを指します。社会からパートナーを切り離そうとする暴力です。

「 パートナーを愛している 」
「 俺だけを見てほしい 」
「 俺を一番に考えて欲しい 」

という愛情が行き過ぎてしまい、社会的DVになってしまっているようです。

10代・20代の若い世代のカップルは、位置情報アプリをお互いにダウンロードし、常に相手がどこにいるかを把握することも当たり前になっていると聞きます。このこともまた、DV行為に当たる可能性もあります。。。

パートナー自身も、愛されているから、こうなってしまっているんだと受け入れてしまうことも多くありますが・・・

この行為も立派なDVに当たります。


4.経済的DV

4つ目は、経済的DVです。

例としては・・・

「 生活費を渡さない・借りたお金を返さない・仕事を辞めさせる・借金を背負わせる 」

など、お金に関する暴力のことを指します。

背景として・・・

「 お金を渡さなければ、ずっと家にいて自分に尽くしてくれる 」

自分が働くお金で、生活をさせているという優越感やそのことで満足感を得ている人もいるようです。

「 男は外で働き、女は家で子育てや家事をするのが当たり前 」

というようなジェンダー(社会的・文化的な性差)に関する間違った認識をしている人もいるようです。

昭和でも平成でもなく、令和の時代に合った考え方にアップデートすることが必要です。



5.性的DV

最後は、性的DVです。

「 性行為を強要する・避妊に協力しない・中絶を強要する・見たくないのにポルノ動画やポルノ雑誌を見せる 」

など、性的なことに関する暴力のことを指します。

「 夫婦だから、性行為を定期的にするのは当たり前 」
「 結婚をしているのだから、相手が嫌がっても避妊はしない 」

など、夫婦だから当たり前、多少嫌がっても大丈夫と思い、性行為を強要してしまっていることもあるようです。
夫婦であっても、夫婦間の同意は必要です。

相手が嫌がっているのに無理矢理、性行為をする・・・

これは立派なレイプです。

この性的DVは、DV被害者相談でも多いです。
特に配偶者からの性的被害を受けたという訴えも多い現状です。


今回のまとめ

みなさま、いかがだったでしょうか?

今回は、5つのDVの種類について、解説してきました。
該当するような行為をパートナーにしてしまっていませんか?

もし、一つでも該当の行為をしてしまっている場合は要注意です。

いつの間にかあなたもDV加害者になってしまい、パートナーが出ていってしまうかもしれません。
そうなってしまってからは、なかなかパートナーが帰ってくることは難しくなってしまいます。。。

そうなる前に、DVが止められなくなる前に専門家に相談してみることをオススメします。

相談しようと思ったあなたは・・

ぜひわたくし、「 DV加害者専門カウンセラー 佐々木浩介 」にご相談くださいませ。

相談方法については、このページの CONTACT をクリック。
応募フォームからカウンセリングをお申し込みください。

カウンセリングはオンラインでも行なっています。
また、電話でのカウンセリングも受け付けております。

全国どこからでもOKです。ぜひ、お声かけください。

また・・・

私の運営しているYouTubeチャンネルでも、DVについての情報を発信しています。
こちらのチャンネルもぜひ覗いてみてください。

これからもDVに関する記事を定期的にアップしていきます。
またこちらのページにお立ち寄りくださいませ。

それでは、また他のブログでお会いしましょう。

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