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【DVと子どもの未来】父親から母親への暴力と子どもへの影響について、DV加害者専門臨床心理士が解説!

【DVと子どもの未来】父親から母親への暴力と子どもへの影響について、DV加害者専門臨床心理士が解説!

父親から母親へのDVを見て育つ子どもへの影響は?

みなさん、こんにちは。こんばんは。
DV加害者向けのカウンセリングを日々行なっている、臨床心理士・公認心理師の佐々木です。

日々、DVの相談を受けている中で、みなさんから、よくこんな質問を耳にします。

「 DVは、DVを受けているパートナーだけに影響を与えるのか? 」
「 子どもにはDVの影響が現れないのか? 」

今までの記事では、パートナーへのDVについて書いてきましたが、
今回は、父親から母親へのDVを見ている子どもへの影響について紹介していきます。

まず、結論からお話していくと・・・

DVは子どもに対して、かなり悪い影響を与えます。

直接は子どもに身体的な暴力をしませんが・・・

母親へのDVを子どもに見せる行為は・・・

「 面前DV 」

という虐待行為にあたります。

そして、実は・・・

父親から母親へのDVを見て、子ども時代を過ごした人たちは、
何かしらの精神疾患を抱えて、将来苦しんでいる人は多くいます。

私のところにそういった相談をされる方は、少なくありません。

本日は、DVを見て育つ子どもへの影響について、詳しく話をしていこうと思います。

それでは・・・スタート!


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母親へのDVは母親の母親的機能を破壊してしまう

母親がDVを受けてしまうと・・・

以前の記事でも触れましたが、母親は精神的に大きなダメージを受けます。

精神的ダメージを受けてしまうと・・・

うつ病や社交不安障害などの精神疾患を抱えてしまう可能性が出てきます。
DVを長期的に受け続けていると、なおさらです。

精神疾患を抱えてしまうと、日常生活を送ることが困難になっていきます。

そうなってしまうと・・・

日常的に行なっている子どもへのお世話も困難になり、出来なくなってしまいます。

結果、母親的機能が働かなくなり、ネグレクトなどの児童虐待につながっていきます。


DVを見て育つ子どもは、不登校に・・・

前文で説明しましたが・・・

母親的機能が働かなくなってしまうと、子どもへの適切なサポートができなくなってしまい、
結果、ネグレクトなどの児童虐待になってしまいます。

そうなると・・・

毎日の洗濯が出来なくなり、着る制服がなかったり、
朝ごはんや夜ごはんが作られないため、ご飯自体が食べられなくなってしまったり、
子どもを決まった時間に寝かしたり、朝起こすことが出来なかったりと生活リズムも狂ってしまいます。

このような状態が続くと・・・

子どもが学校に行けなくなってしまい、不登校状態に陥ります。

子どもにも大きな悪影響を与えてしまうのがDVの特徴です。

子どもが暴力的になる。犯罪に手を染めてしまうことも・・・

また、子どもが暴力的になってしまう可能性もあります。

日常的に父親から母親へのDVを見ていると・・・

気に入らないことがあると、相手に暴力をふるってもいいと、子どもが間違った学習をしてしまいます。

学校で気に入らないことがあると、

物を投げたり、
友人に暴力してしまったり、
先生に暴言を吐くようになったりと、

暴力的な行為が目立つようになっていきます。

そうなると、学校では浮いた存在になってしまい、不登校になり、
中には万引きや暴力などの犯罪行為に手を染めてしまう場合もあります。

DVが起こる前の兆候とは・・・

DVが起こり、子どもや母親に影響を与える前に、DVの兆候を見極めることができれば、
その状況を防げるかもしれません。

ここからは、DVが起こる前の兆候について、話をしていきたいと思います。

DVには主に3つのサイクルがあると言われています。

① ハネムーン期 ② 緊張期 ③ 爆発期

この3つです。

① ハネムーン期
この時期は、平和でとても優しく穏やかな時期です。機嫌も良く、何も普通の人と変わらない時間が流れます。

② 緊張期
この時期は、仕事のストレスやちょっとした家族との会話などで、イライラが溜まっていきます。
不機嫌になり、笑顔が減ります。トゲトゲしくなり、言葉使いも悪くなります。

③ 爆発期
この時期は、イライラがピークになり、感情が爆発します。
大声で怒鳴ったり、物を投げたり、殴ったり、蹴ったりなどの身体的な暴力も現れます。
こうなってしまうと誰にも止められません。。。。

DVのサイクルとして、この3つの期間を繰り返します。
ハネムーン期→緊張期→爆発期、そしてまた、ハネムーン期に入ります。

こういったサイクルを繰り返すため、DVをなかなか止めることも難しいです。
また、被害者もこのサイクルから抜け出すことができません。。。

では、どうしたらいいのか・・・

このサイクルを知り、今はどの期にいるのか、冷静に判断し、緊張期になってしまったら、
その場を離れたり、なるべく関わらないようにすることが大切です。

暴力を受ける環境から、逃げ出すことも、大きな対処法です。






DVが起こった時に、どこに相談をしたらいいのか?

DV相談ができるところはいくつかあります。

まず、1つ目は・・・

お住まいの都道府県や市町村の役場内にある男女共同参画センターです。

男女共同参画センターでは、女性の相談員さんが相談に乗っており、DVについての話を聞いてくれます。
DVがひどい場合には、夫から逃げるためのシェルターなどの保護をしてもらえたりもします。

また、今後についても、アドバイスをいただけたりもしますので、おすすめです。

2つ目は・・・

精神科・心療内科の病院です。

精神科や心療内科の医師やその病院にいる看護師・カウンセラーなど、相談にのってくれる病院もあります。
DV問題に詳しい医師もいますので、行ってみるといいでしょう。

DVを受けてしまったことで、うつ病などの精神疾患になってしまっている場合もありますので、
医師による服薬治療やカウンセラーによる心理療法など、メンタル面でのサポートを受けることができます。

3つ目は・・・

DV問題に詳しい民間のカウンセリングルームです。

臨床心理士や公認心理師という信頼性の高い資格を持ったカウンセラーのカウンセリングルームはおすすめです。

しっかりとDVについても勉強していたり、必要な場所の紹介、またDVによるトラウマのケアなど、サポートできることは多いです。

被害者の方の相談をしっかりと聞き、今、必要な動きを共に考えてくれます。
その時だけではなく、今後について長く支援を受けることも可能ですので、おすすめです。




今回のまとめ

いかがでしたか?

今回は・・・

「 父親から母親へのDVを見て育つ子どもへの影響 」

について、話をしていきました。

DVを見て育つ子どもには、こんなにも悪い影響が出てしまいます。

DVはパートナーだけではなく、子どもへも大きな影響を与えてしまいます。

そうならないために・・・

少しでも、自分は危ないな・・・と感じたら、早めの対処が必要です。

そのように感じたら、DVの止め方について、私と一緒に考えていきませんか?

DVをやめたい・・・
少しでもそう思った方は・・・

ぜひわたくし、「 DV加害者専門カウンセラー 佐々木浩介 」にご相談くださいませ。

相談方法については、このページの CONTACT をクリック。
応募フォームからカウンセリングをお申し込みください。

カウンセリングはオンラインでも行なっています。
また、電話でのカウンセリングも受け付けております。

全国どこからでもOKです。ぜひ、お声かけください。

また・・・

私の運営しているYouTubeチャンネルでも、DVについての情報を発信しています。
こちらのチャンネルもぜひ覗いてみてください。

これからもDVに関する記事を定期的にアップしていきます。
またこちらのページにお立ち寄りくださいませ。

それでは、また他のブログでお会いしましょう。


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