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DV加害者の心に迫る~暴力をしてしまう原因をDV加害者相談専門臨床心理士が解説~

DV加害者の心に迫る~暴力をしてしまう原因をDV加害者相談専門臨床心理士が解説~

DV加害者の心には、何が起こっているのか・・・

みなさん、こんにちは。こんばんは。

日々、DV加害者向けのカウンセリングを行なっている、臨床心理士・公認心理師の佐々木浩介と申します。
普段からDVに関する情報をブログやYouTubeチャンネルにて、発信しております。

今回のブログのテーマは・・・

「 DV加害者の心理 」

についてです。

このテーマは、よく質問される内容の1つです。

「 DV加害者の心理ってどうなっているんだろう・・・ 」
「 なんでDVをするようになったんだろう・・・ 」
「 DV加害者には、何か共通点があるの・・・ 」

など、DV加害者の心理に大変、興味があるようです。

そこで今回のテーマは・・・

「 DV加害者の心理的背景とその解決策 」について、語っていこうと思います。

ぜひ、最後までお付き合いくださいませ。

それでは・・・スタート!

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1.過去に受けた辛い経験

DV加害者の相談を受けている際に、以下の話をよく本人から聞きます。

「 父親(もしくは母親)から暴力・虐待を受けていました・・・ 」

この話はよく聞くお話です。。。

「 父親(もしくは母親)から暴力を受けていると、DVをするようになる 」

この話を肯定するわけではありませんが・・・このような方は、少なくないようです。。。

「 なぜなのか・・・・? 」

こういった疑問が湧いてくると思います・・・

それは・・・

「 過去の暴力や虐待の影響している 」

いわゆるトラウマ、このことが関係していると思います。

幼少期に受けた心の傷は、大人になっても悪さをします。何年経っても悪さをします。

だからDVをしてしまうのは仕方がないとは、絶対には言えませんが・・・

「 DV加害者の背景には、辛い過去の経験がある 」

かもしれません。


2.発言は強いが、その裏には自己肯定感の低さが隠れている

みなさんは、DV加害者と聞いて、どんなイメージを持っていますか?

「 暴力的で怖い・・・ 」
「 手がつけられない・・・ 」
「 乱暴者で近寄りたくない・・・ 」

いろんなイメージをお持ちだと思います。

確かに・・・暴力をしているときは、非常に怖く、その姿が恐怖心につながり、怯える対象にしかならないかもしれません。

ただ、DV加害者の方の話を聞いてみると・・・

表向きは強がりを言いますが、自分に対しての自信がない方が多いように感じます。

つまり・・・

自己肯定感の低い方が多いです。

幼少期に面前DVや虐待などを受けてしまうと、うつ病などの精神疾患を発症してしまうだけではなく、
子ども時代に当たり前にあるべきだった安心感や信頼感というものを経験せずに生きてしまいます。

そうなってしまうと・・・何をするにも自信なく、自己肯定感の低い人に育ってしまいます。。。
その自己肯定感の低さをカバーしようとなり、暴力的な強さに走ってしまいます。。。

表向きの強さとは裏腹に・・・

心の内側では、何をするにも自信がない自己肯定感の低い人間が出てきてしまいます。
弱音を吐くことが苦手で、1人で抱え込んでしまう、そういった心理を持った人が多い印象です。


3.考え方のクセがあり、そのせいで、生きづらさを抱えている

1つ、ここでみなさんに質問です。

机の上に、オレンジジュースがついであるグラスがあると想像してください。

そのグラスを見て、みなさんはどう感じますか?

オレンジジュースが好きな人であれば、嬉しい、いますぐ飲みたいと感じるでしょうし、
オレンジジュースが苦手な人であれば、興味がない、むしろ自分の視界の入らないところに隠してほしいと感じるかもしれません。

他にも・・・

いつもはアップルジュースなのに、今日はオレンジジュースなんだなと疑問に思ったり、
オレンジジュースが出てきて「なんでお酒じゃないんだ」と怒り出す人もいるかもしれません。

同じものを見ても、今までの経験や考えによって、喜ぶ人もいれば、怒り出す人もいます。

考え方のクセによって、常にネガティブに捉え、怒りや悲しさ、寂しさなどの感情がこみあげ、DVをしてしまう。
このようになってしまう人も多いようです。・

こういった場合、本人なりの生きづらさを抱えていることもまた、DV加害者の心理的な特徴とも言えます。


4.孤独感・寂しさ・虚しさを常に抱えている

DV加害者の人とのカウンセリングで、心に触れてみると・・・

「 孤独感・寂しさ・虚しさ 」

を抱えていることが多く見られます。

常に心のどこかで孤独感や寂しさを抱えており、その気持ちをどうすることもできずに、イライラしてしまい、暴力に至ってしまう。。。

暴力をしてしまったことを後悔し、なんて自分はダメな人間なんだと、自己嫌悪に陥ってしまう。。。

自己肯定感の低い方の考え方のパターンです。

この孤独感や寂しさ・虚しさは、お金でどうすることもできません。

このどうしようもない気持ちの矛先が・・・身近な人に向いてしまっている。

この気持ちをパートナーに理解してほしいけど、理解してもらえない。
そもそも、伝え方がよくわからない。

これが・・・

「 DV  」

です。


5.DV問題を解決できないのは、人に頼ることができないから?

あるあるな事ではありますが・・・

DV問題を解決しようと思った時に、自分たち家族だけで解決しようと試みる家庭が多いように感じます。

DV問題の性質上・・・

「 公にしたくない 」
「 家族だけで解決したい 」

そういった思いを持っている方が多いようです。

私がDV相談を受ける中で強く想うことは・・・

DV問題を自分たちで解決するのは、難しいと言っても過言ではありません。

自分たち家族で解決しようとすると・・・

どうしても家族の中で、パワーの強い人の言いなりになってしまい、DV関係は継続します。
解決策も偽解決になってしまい、結局は解決に至りません。。。

そこで大切になってくるのは・・・

「 人に頼ること。言い換えると・・・プロに相談すること 」

DV問題は、家族だけで解決できるほど、簡単な問題ではありません。。。
もっと言うと・・・DV問題に詳しいプロに相談すること。

客観的に物事を見ることができ、第三者的な立場で、ものを言える。
そして、一緒に考える。

DV問題の解決のポイントは・・・

「 対等な立場になる。対等な立場で話が出来る 」

です。

繰り返しになりますが・・・

家族内で解決しようとすると、どうしても上下関係が出来てしまい、DV関係は継続していきます。

あくまでも、DV問題解決のポイントは・・・

「 (パートナーとの関係において)対等な立場になる。対等な立場で話が出来る 」

です。

「 対等な立場になる 」には・・・私たちのようなプロに頼ることをお勧めします。

また、対等な立場になることと同じぐらい大切なことがあります。

それは・・・

「 自分の考え方のクセに気づき、今よりも広い視野を持って物事を考えられるようになる 」

ことです。

このこともまた、自分で解決していくことは、大変難しいことです。。。

解決策としては・・・

カウンセリングにて、自分の考え方のクセに気づき、他の考え方ができないか、一緒に考える。

そして・・・

「 柔軟な考え方を身につけ、ネガティブな感情になりにくい環境を自分で取り組んで行く 」

ことが大切です。

そういった意味でも、DV加害者心理に詳しい方のカウンセリングを受けることをお勧めいたします。






今回のまとめ

みなさん、今回の記事はいかがだったでしょうか?

DV加害者の心理に触れ、なぜ暴力に至ってしまうか説明し、最後は解決策まで、書いていきました。

取り組むことを文字で見ると簡単そうに見えますが、、、大変難しいです。

真面目に取り組んでいても、なかなか自分自身で実践することは難しいです。

こういった時には・・

ぜひわたくし、「 DV加害者専門カウンセラー 佐々木浩介 」にご相談くださいませ。

相談方法については、このページの CONTACT をクリック。
応募フォームからカウンセリングをお申し込みください。

カウンセリングはオンラインでも行なっています。
また、電話でのカウンセリングも受け付けております。

全国どこからでもOKです。ぜひ、お声かけください。

また・・・

私の運営しているYouTubeチャンネルでも、DVについての情報を発信しています。
こちらのチャンネルもぜひ覗いてみてください。

これからもDVに関する記事を定期的にアップしていきます。
またこちらのページにお立ち寄りくださいませ。

それでは、また他のブログでお会いしましょう。


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