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被害者はなぜDVから抜け出すことができないのか?DV加害者専門の臨床心理士が解説!

被害者はなぜDVから抜け出すことができないのか?DV加害者専門の臨床心理士が解説!

なぜDV被害者は、加害者の元に戻ってしまうのか?

11月に入り、だいぶ朝晩が涼しくなってまいりました。
冬の訪れを感じる今日この頃ですが、みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

私の住んでいる鹿児島は、朝晩涼しいですが、日中は暖かい日が続いております。

気温差が激しい分、体調を崩しやすくなっております。。。

新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が囁かれています・・・
みなさんも十分、体調には気をつけて、お過ごしくださいませ。

さて、今回は・・・

「 DV被害者は、なぜDV被害から抜け出せないのか? 」

についての記事です。

「 なぜ、DV被害者は、DVから抜け出せないのでしょうか? 」
「 なぜ、またDVを受けるとわかっているのに、加害者の元に戻ってしまうのでしょうか? 」

その謎について、詳しく説明していきます。

ぜひ、最後までご覧くださいませ。

DV関係にあるパートナーあるあるの話

よくある話ですが・・・

DV被害者が、パートナーからひどい暴力を受け、周りに助けを求めます。
そうすると、周りの人たちが積極的にサポートしてくれ、DV加害者から被害者を引き離そうと必死に動きます。

そのおかげもあり、いったんは離れることができます・・・

しかし・・・

「 あの人は私がいないといけないの・・・あの人には私がいないといけないの・・・・ 」

といい、また加害者の元に戻ってしまいます。
そうすると、周りの人たちは呆れてしまい、被害者から離れてしまいます。

しばらくすると、またDVが始まり、被害者は周りに助けを求めます。

ですが、周りの人たちは、以前のことがあるので、あまり相手にしなくなってしまいます。
被害者はますます孤立し、DVの沼にハマってしまいます。。。

このような話はよく聞きます。。。

どうやったら、この沼から抜け出せるのでしょうか・・・

まず前提の話として・・・

「 DV加害者が自然とよくなって、暴力を止めることはない 」

このことを覚えておいてください。

DV加害者が、いつか優しくなって、暴力は良くないことだと改心し、DVを止めるだろう。

そう信じたくなる気持ちも分からなくはありません。

しかし・・・

それは残念ながらありません。。。

DVを止めるためには、DV加害者自身が・・・

「 DVについて勉強する 」
「 カウンセリングに通う 」
「 DV加害者プログラムに参加する 」

など、DV加害者自身が変わろうと思い、行動する。
この行動があり、続けていくことで、ようやく変わっていきます。

決して、自然と良くなることはありません。

DV加害者が変わろうと努力しないのであれば、

「 DV加害者から離れる 」

このことが最善の方法です。



「 共依存 」が関係している ⁉︎

「 なぜDV被害者は、加害者の元に戻っていくのでしょうか・・・ 」

それは、次のようなことが関係しています。

「 共依存 」

みなさんは、この言葉を聞いたことがあるでしょうか?

厚生労働省のホームページを覗いてみると・・・

「 依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様。」

という風に書かれています。

少し難しいので、噛み砕いて説明すると・・・

「 (DV被害者は)DV加害者に必要とされることに自分の価値を感じてしまい、相手にとって、自分がいなきゃ生きていけない、一緒にいてあげなきゃいけないと思ってしまう 」

状態です。

そう考えると・・・

どんなに暴力を振るわれても、

「 自分がいなきゃあの人は何もできない 」
「 自分があの人の面倒を見てあげなきゃ、あの人は生きていけない 」
「 かわいそうだから、一緒にいてあげよう 」

という風になってしまい、また元の関係に戻ってしまいます。

まさしく・・・

「 共依存関係 」

です。

共依存関係の維持が、なかなかDVから抜け出せないことに関わっているのです。

どうやったら、共依存から抜け出せるのか?

では、どうしたら

「 共依存 」

から抜け出せるのでしょうか・・・・?

この問題はなかなか難しい課題です。。。

抜け出そうと、加害者から離れようとしても・・・

「 加害者のことが心配になってしまう 」
「 あの人は本当は悪くない人だ。優しい人なんだ 」

こう思ってしまい、なかなか離れられません。

共依存から抜け出す方法・・・

実は・・・

「 2つの方法 」があります。

まず、1つ目は・・・

「 DVについて学ぶこと 」

です。

なぜ、学ぶことが必要なんでしょうか・・・?

それは・・・

DVについて、正しい知識を身につけることで、自分自身の関係性を見直し、客観的に捉えるようになれます。

そうなると・・・

今までのDVの関係性がおかしな関係になっていたことに気がつきます。

DVの沼にはまってしまっている人の多くは、自分達の関係性を客観的に見れている方は非常に少ないです。

「 自分達の世界になってしまっている 」

のです。

まずは・・・

「 DVについて学び 」

自分達の関係性を客観的に見れるようになりましょう。

そして、2つ目は・・・

「 専門機関に相談しよう 」

です。

自分1人で解決しようとしても、すぐ元に戻ってしまうと、今まで話をしてきました。

厳しい言い方ですが・・・

自分1人で解決しようとするのは、

「 ほぼ無理に近い 」

です。。。。

ですので・・・

そういった時は、プロに相談しましょう。

「 お住まいの市町村の男女共同参画センター 」
「 精神科や心療内科などの医療機関 」
「 臨床心理士・公認心理師が行っている相談機関 」

これらが、おすすめの相談場所です。

1人で抱え込まず、ぜひプロに相談してください。
きっと、沼から抜け出すことのできるヒントがもらえるはずです。




まとめ

今回の記事は、いかがでしたか?

DVから抜け出せない背景には、

「 共依存関係がある 」

という話をしてきました。

特に、前章で触れた、

「 プロに相談すること 」

は、非常に大切なことです。

1人で解決することは、本当に難しいです。

抜け出すことが難しいことだから・・・社会問題にもなってしまっています。。。

DVから抜け出したい・・・

そう思ったあなたは・・・

「 DV 専門カウンセラー 佐々木浩介 」

に相談してみませんか?

相談していただければ・・・

変化のサポート協力させていただきます。

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カウンセリングはオンラインでも行なっています。
また、電話でのカウンセリングも受け付けております。

全国どこからでもOKです。ぜひ、お声かけください。

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これからもDVに関する記事を定期的にアップしていきます。
またこちらのページにお立ち寄りくださいませ。

それでは、また他のブログでお会いしましょう。

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