BLOGブログ

高齢者間のDVには、どういった背景があるのか?DV加害者相談専門臨床心理士が解説!

高齢者間のDVには、どういった背景があるのか?DV加害者相談専門臨床心理士が解説!

高齢者間のDVは、多いのか・・・?

まだまだ暑い日が続いておりますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

8月も終わりに近づき、9月になろうとしておりますが
まだまだ涼しくなる気配がありません・・・

台風も発生し、今後、大きな災害に発展していかないか心配です。。。。

さて、今回の記事のテーマは

「 高齢者のDVについて 」

です。

みなさまは、「 DV 」は若い夫婦や若いパートナーの間で起こっていること
と、思っていませんか?

TVのDV報道や新聞記事などを見てみると・・・

やはり、若いパートナー間で起こってしまったDV報道や記事が多い印象です。

令和5年7月に内閣府男女共同参画局が出した「 女性に対する暴力の現状と課題 」の中の
DV相談者の年齢を見てみると・・・

30代、40代の相談者が約5割と多くなっています。

しかし・・・

60代以上の相談者7.6%となっており、決して少なくないのです!

今後、日本は超高齢社会に突入すると言われていますが
それと同時に高齢者間でのDVも増加するであろうと予想されています。

そこで、今回の記事では・・・

「 高齢者のDV 」

について、触れていきます。

ぜひ、最後まで、読んでいってくださいね。



YouTube「臨床心理士ささみんちゃんねる」 毎週火曜日更新中です! 👈 興味のある方はこちらをクリック!

高齢者のDVで多いものは・・・?

さて、本題に入っていきますが
みなさまは、高齢者のDVってどんなものなのか、知りたくありませんか?

「 高齢者のDVで多いものってどんな暴力があるの・・・ 」

「 実際に、どんな事例があるの・・・ 」

気になる方も少なくないと思います。
では、実際はどうなのかというと・・・

私の高齢者カウンセリングの相談の中で

「 精神的DV 」

を受けている方が多い印象です。

例えば・・・

「 気に入らないことがあると、すぐ大声で怒鳴られる 」
「 人前でも、平気でののしる言葉を浴びせる 」
「 無視をする 」

など、精神的なDVが多いです。

また、

「 社会的DV 」

も多い印象です。

「 友達との外出を許可せず、出かけさせない 」
「 友達への連絡を制限する 」
「 早く帰ってこい、とパートナーの自由な時間を作らせない 」

など、社会的DVも多いです。

もちろん、身体的DVの相談もありますが

「 精神的DV 」や「 社会的 DV 」

が多いのが特徴的です。




なぜ、高齢者のDVに「 精神的DV 」や「 社会的DV 」が多いのか・・・?

では、次に

なぜ、高齢者のDVに「 精神的DV 」や「 社会的DV 」が多いのか・・・についてです。

なぜなのでしょう。

それは・・・・

「 昭和の夫婦像 」

というものが、影響していると考えられます。

「 夫は外で働き、妻は家で家事をする 」
「 夫は黙って、黙々と仕事をこなし、妻は家事をしながら、子育てをする 」

「 男らしさ 」「 女らしさ 」いわゆるジェンダーの問題ですが・・・
こういった考えをパートナーに押し付けがちです。

「 俺は男として、頑張って生きている。だから、妻は女らしくあるべきだ 」
「 妻は妻らしく、男を立てて一歩下がっているべきだ 」

『 ○○○らしく・・・ 』
『 ○○するべき・・・ 』

こういった考えを持ってしまっていると・・

DV行為に発展していきます。

この「 昭和の夫婦像 」が、どうしても抜ききれずに、現代を生きてしまっている。

高齢者間のDVの背景として、こういった考えや状況が影響を及ぼしていることが考えられます。

確かに・・・

昭和の時代を考えると、そういった夫婦の形が良しとされていたかもしれません。

しかし、今の

「 令和の夫婦像 」

はどうでしょうか?

「 夫も妻も働きに出て、共働き 」
「 家事や育児は分担し、できる人が行う 」

など、男性も女性も関係なく、働き、家事や育児をするような世の中になってきています。

昭和が終わり、平成になり、そして、今は令和の時代を迎えています。
大きく時代が変わってきています。

その時代の変化についていかなければなりません。

その変化についていけず、昭和の時代に取り残されてしまった人が・・・

DVをしてしまっています。

この昭和の感覚が抜けきれない「 加害者 」と、令和を生きる「 被害者 」。
このギャップが、今の高齢者のDVを産んでいるといっても過言ではありません。

「 今の若いものは・・・・ 」
「 昔はよかったのじゃが・・・ 」

こういった言葉が口癖になっている方はいませんか?
こういった方は要注意です。。。



今回のまとめ

いかがだったでしょうか?

今回の記事は、

「 高齢者間のDVには、どういった背景があるのか? 」

について、話をしてきました。

その背景には・・・

「 昭和の夫婦像 」

が影響しているという話をしてきました。

なかなか夫婦の形を現代風に変化させることができずに、
DVという形に陥ってしまっています。

将来、私たちもそうならないように・・・

「 アンテナを張り巡らせ、いつでも情報をキャッチできる 」

ような柔軟な考えでいたいものです。

もし、自分の父親と母親がこういった状況に陥ってしまっている
となると、非常に心配ですよね・・・

しかし、誰にでもこういった状況に陥ってしまうことも不思議ではありません。

そういった状況に気づいてしまった際には・・・

ぜひ、わたくし、「 DV加害者専門カウンセラー 佐々木浩介 」にご相談くださいませ。

相談方法については、このページの CONTACT をクリック。
応募フォームからカウンセリングをお申し込みください。

カウンセリングはオンラインでも行なっています。
また、電話でのカウンセリングも受け付けております。

全国どこからでもOKです。ぜひ、お声かけください。

また・・・

私の運営しているYouTubeチャンネルでも、DVについての情報を発信しています。
こちらのチャンネルもぜひ覗いてみてください。

これからもDVに関する記事を定期的にアップしていきます。
またこちらのページにお立ち寄りくださいませ。

それでは、また他のブログでお会いしましょう。





もし友人や家族がDVを受けていたら、何をしてあげるべきか?     👈 過去の記事はこちらをクリック

YouTube「臨床心理士ささみんちゃんねる」 毎週火曜日更新中です! 👈 興味のある方はこちらをクリック!

SHARE!

BLOG TOP