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DV加害者教育プログラムを受けると参加者にどんな変化が起こるのか?〜実体験より〜

DV加害者教育プログラムを受けると参加者にどんな変化が起こるのか?〜実体験より〜

DV加害者教育プログラム参加者の実体験を紹介

みなさま、こんにちは。

8月も終わりとはいえ、まだまだ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
相変わらず、新型コロナウイルスが猛威を奮っておりますが、元気にお過ごしですか?

私はというと・・・

8月はDVに関する講演や研修を依頼されることが多く、忙しく過ごしておりました。
私のお仕事は、声が命ですので、こういった講演や研修のお仕事の時は、特に気をつけております。

今後も気をつけて、コロナに感染しないよう、注意をして過ごしていきたいです。

さて、今回の記事は・・・

「 DV加害者教育プログラムを受けた方に、どんな変化が起こるのか? 」

についてです。

以前の記事で、

「 DV加害者教育プログラムではどんなことをするのか? 」

について、書きましたが、

今回は・・・

DV加害者プログラムを受けた方の実体験について、
触れていきたいと思います。

まだ以前の記事をご覧になっていない方は、
まずそちらの記事をお読みになってから、またこちらの記事に戻ってきてください。

( 下にリンクを貼っておきます )

それでは・・・

今回のブログ、スタート!!



DV加害者教育プログラムではどんなことを学ぶのか?その内容について、簡単に紹介!    👈   過去の記事はこちらから

精神的DVを繰り返す30代男性Aさんのケース(プログラムを受ける前までの経緯)

結婚4年目、30代男性 A さん(DV加害者プログラム参加時)。

Aさんと妻は、社会人サークル活動で知り合い、
1年の交際期間を経て、結婚。

元々、Aさん、妻とも自己主張をしっかりとするタイプで、お付き合いをしている段階で
しばしば意見のぶつかり合いもあり、言い合いのケンカをよくしていた。

そういったぶつかり合いもあったが、無事、2人は結婚。

結婚して、すぐに、子どもができたが、2人とも忙しく、ピリピリしていたこともあり、
だんだんと余裕がなくなり、ケンカも増えていった。

結婚して2年目のある日、事件が起こる。

いつものようにケンカしていたが、その日、妻が激しい口調や見幕で、
Aさんに詰め寄ってきて、Aさんは妻から腕を掴まれる。

Aさんはその妻の行動に激怒し、腕を掴み返し、妻を後の方へ押し返した。
妻は激しく転倒し、足に怪我をしてしまった。その後も、言葉の暴力が続き、妻は怖くなり、泣き叫んでいた。

その後も、度々、Aさんの言葉の暴力が続き、ついには妻は子どもを連れ、家を出て、県外にある妻の実家に帰ってしまう。

そこで、Aさんは妻に帰ってきてほしい一心で、DV加害者教育プログラムを自分で調べ、まずはカウンセリングを受ける。
その後、DV加害者教育プログラムを受けることとなる。

精神的DVを繰り返す30代男性Aさんのケース(プログラムを受けている最中)

AさんはDV加害者教育プログラムを受けると同時に、
プログラムの落とし込みのためや個人的な感情の処理などを目的とする
個人カウンセリングも並行して行っていった。

妻は県外に出ていったままで、連絡もあまり取れず、離婚調停を妻の方から申し立ててきた。

いろいろな複雑な思いを抱えながら、Aさんはプログラムやカウンセリングを受け続ける。

初めは、自分にはプログラムは必要ないという思いを抱えていたが、
プログラムが進むにつれて、自分が行っていた暴力について振り返り、
プログラムに対して、素直に取り組むようになる。

プログラムの

「 暴力の責任 」

の回では、

本人の気づきが最も高まり、本人も気持ちが楽になり、

「 妻と次会うことができたら、このように話そう 」

とイメージするようになる。

妻とも連絡を取り合う、小さなきっかけがあり、話ができるようになる。
そこで、プログラムで学んだ傾聴法やアサーションを使い、妻と会話を楽しむようになる。

月に1回の連絡が、月に2回、3回と連絡を取り合うようになり、子どもとも話をするようになる。

そうしていくうちに妻は離婚調停を取り下げ、
プログラム1クールが終わる頃には、
週に2〜3回ほど、連絡を取り合うようになる。

Aさんもプログラムやカウンセリングの効果を感じるようになり、2クール目の参加も決意する。

2クール目では、さらに素直にプログラムに向き合うようになり、
2クール目の途中では、毎日TV電話でパソコンの画面越しに連絡を取り合うようになる。

「 出会ってから今までの間で、今が一番仲良し 」

と感想を言っていた。

2クール目が終わる頃には、お正月、妻と子どもがAさんの家に1週間ほど、泊まりにくるほど、仲良くなる。
妻もAさんに対する恐怖がなくなり、楽しいお正月を過ごしたと話してくれた。

精神的DVを繰り返す30代男性Aさんのケース(その後・・・)

2クール目のプログラムを終え、
妻と今までで一番仲が良くなっていたAさんは・・・

「 プログラムを受ける前は、無駄に意地を張って、1人できつくなっていた。
  自分が正しいという思いで行動していた。

  しかし、そうではなく、妻の意見もしっかりと聞くことも大事ということに気がついた。
  
  もちろんまだ全てに納得がいっていないことはあるが、
  自分の心が軽くなり、妻との関係も良くなったのは事実。
  
  これからもプログラムを受け続けようと思う 」

と話す。

先日のゴールデン・ウィークには、妻と子どもも一緒に、Aさんの実家に一緒に行くことができた
と話をしてくれた。
Aさんは今後もプログラムを受け続けていく予定。

( プライバシー保護のため、一部内容を変更しております。なお、本人から掲載の許可は取っております )

まとめ

いかがでしたか?

今回は、

「 DV加害者教育プログラム参加者の体験談 」

を紹介いたしました。

Aさんは、プログラムを通して、妻との関係性を見直し、対等な関係であるよう努力しました。
学んだことを実践したことも、うまくいった要因です。

また、プログラムで落とし込めなかった思いを月1回のカウンセリングで語ることが、
深い学びや気づきに結びつきました。

何より、本人の変化したい気持ちがあったからこその、結果とも言えます。

「 DV加害者は変化することができます!! 」

今回の例が、参考になるのではという思いがあり、紹介いたしました。

Aさんのように変わりたいと思った方は・・・・

「 DV加害者カウンセラー 佐々木浩介 」

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これからもDVに関する記事を定期的にアップしていきます。
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